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店にいても静かな時間を過ごしているのが大半ですが
冬休みの間に、いつもとは確実に違う時間を体感しました。
鎌倉では、4年振りに会ったお世話になっている方のお宅に宿泊。
お互いに語りすぎてのち爆睡。
そして松本に出発する日の朝の出来事。
おはようございまーす、と一階に降りてふと隣の部屋を見ると
静かに水差しが置いてあって、湯気が立ちのぼるお釜がかけられていました。
一緒においしい朝ごはんのあと「一服どうぞ」と勧められ、着座しました。
久しぶりにその方のゆったり凛として美しいお茶の所作を眺めていたら
それだけでじーんときてしまって、泣き笑いでいただいた一杯のお茶でした。
自分たちのためにただ一杯のお茶を点ててくれる気持ち
そこにいる3人全員がお互いを思い合っている気持ち
そして全員が今日のこのひとときに感謝していること。
なんともいえない幸せな時間。
無言の時間のなかにたくさんの会話があること、しばらく忘れていたように思いました。
特別にすると思い切り特別にも出来るけど
お茶はいつもそばにある、というのを体現しているこの方のこと、いつも尊敬しています。
じーんとしたのもつかの間。
「さ、せっかくだから点てていきなさい」
と何年ぶりかのお稽古が!
ひょえー、なにもかもすっ飛んでいますー!
袱紗だってさわれないかもー!
…。
…。
?。(目で助けを求める)
…。(しゃかしゃかしゃか)
久しぶりでしたがいいお稽古でした。
とても清々しい気持ちで松本に出発することができました。
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