×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ライブの詳細情報はコチラ
9月13日(土)、岩手県公会堂で行われる
アン・サリー、ポートオブノーツのアコースティックライブでは
公会堂にあるグランドピアノも登場します!
公会堂の担当者の方からお聞きした話をちょっと書きたいと思います。
公会堂には2台のグランドピアノがあります。
1台は昭和33年ヤマハ製のFC(フルコンサート)。
もう1台は昭和38年ヤマハ製のG5(セミコン)。
なかなか渋めなお歳です。
いま、世界的に有名なホールで弾かれているヤマハのピアノはCFシリーズ。
その試作モデルともいえるのがこのFCというグランドピアノになるそうです。
昭和33年製の方については、納品された昭和34年から現在に至るまで
50年近く1度もリペア(補修)されることなく当時のままの弦
ダンパーなどがそのまま残っているとのこと。
つまり、昭和33年の音、ということです。
ちょっとワクワクしませんか?
担当者の方がヤマハさんに確認したところ、いまも昔の状態で弾かれているピアノは
岩手県公会堂のピアノだけだそうです。
では、なぜ昔の状態のまま、公会堂のピアノが残っているのか気になるところです。
当時はまだ、岩手にはグランドピアノは沿岸のどこかに1台あったくらいで
ピアノはイベントの度に仙台や東京から運ばれて来ていたそうです。
そして昭和34年に盛岡の公会堂にグランドピアノが納品されました。
県内にはピアノのお店も調律する方も居なかったので、東京芸大の調律師さんが
年に数回来ては調律をしていたそうです。
たまたまその調律師の方が岩手出身だったそうで、東京芸大の調律を辞めた後も
長年に渡って公会堂のピアノを調律をしてくださっていたのだそうです。
そんな訳でいいコンディションで昭和33年のピアノが残っているのだとか。
日本で一番メンテナンスが上手い調律師に調整してもらっていたピアノが
この盛岡にひっそりあった訳なのです。
公会堂の建物の中の湿度も偶然丁度良く、弦が錆びて切れてしまったり
ダンパーなどが変形したり、破損したりということがないまま、今日に至っている
ということなのだそうです。
公会堂80年も素晴らしいですが、このグランドピアノ50年の方もスゴイ
ことなのでは。
古くて個性的な愛すべきピアノ、このピアノと共にアン・サリーさんが歌います。
PR