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夕方になるとお隣の魚屋さんから焼き魚のいい匂いがしてきたり
後ろの大家さんから夕飯の準備の匂いがしてきたり
とにかく「ごはん!」が食べたくなる内丸界隈なのですが
先日、ちょっとしたことがありました。
なんかいつもよりも魚を焼く匂いが強いかなあ?と思っていたら
通りがかりの男性の方が店のドアをあけるなり「ちょっと!」と。
その呼び出し方がちょっとカチンとくる感じだったので
いぶかしげに外に出ていくと
「おたくから煙でてるんじゃない?」と指さします。
確かに白い煙が出ているような…でもそんな騒ぐほどの煙でもないような。
たしかに大家さんはお年なので時々魚を焼き過ぎたりして
大丈夫ですか?とパトロールしに行くときもあるので
今回も呼び鈴を押してみると、大家さんはすでにパジャマ姿でねぼけまなこ。
魚焼いてませんよね?と聞くとはっとして台所を振り返るも
「なんにもだ。」
二階の方に煙が見えるんですけど?というとはっとして階段を見るも
「だれもいねよ。」
といいつつ二階を見に階段を登って行きました。
大家さんが戻ってくるのを待たないうちに
ウチと背中合わせになっているビルのテナントの方が
「(大丈夫だよ)」という身振りでビルから出てきました。
それと同時にその下の階に入っている料理屋さんのおかみさんが
すまなそうに「(ごめんなさーーーい)」というジェスチャー。
魚やさんやビルのテナントの方や料理屋のおかみさん
そしてパジャマ姿の大家さん。
ちょっと緊張しながらわーっと集まったところで
「ニシンを10匹焼いてたら思ったよりも煙でちゃって…」と。
「そのニシン、相当脂がのってたんすねー」
とみんなで大笑いして、またそれぞれの仕事(と布団)に戻りました。
この界隈の下町みたいな感じもなんだかいいなと思いました。
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