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クリスマス。
クリスマスについてはひとそれぞれ思いや感じ方は違うと思いますが
私はクリスマス音楽は聴きたくなるほう。
クリスマスアルバムも何枚か持っています。
そしてジャズのCDなんかはたまに、クリスマスアルバムではなくとも
アドリブでクリスマスの曲のフレーズがほんのちょっと入っていたり
するのもあったりして、そんなCDを引っ張り出して今頃に聴いたりもします。
クリスマスの曲を聴くと、幸せな気分になったり、静かな気持ちになったり。
私の場合、気分をあげていくものというよりは
冬の寒さがどんどん深くなる前に、あたたかい気持ちで冬をすごすための
ボーナスポイント的、準備運動的なものかもしれないです。
ゴージャスなのも、澄んだ美しい声の淡々としたのも、どちらも好き。
さて、今日ご紹介するCDは澄んだ美しい声のクリスマスのもの。
湯川潮音さんのクリスマスアルバム「Shione Yukawa Chime for Christmas」。
静けさ、楽しさや、懐かしさも感じるようなシンプルな選曲で
盛岡の澄みきった空気のクリスマスや、高い夜空の星のきらめきや
雪の積もった木立が思い浮かびます。
今年も一年ありがとう、と親しいひとに言いたくなる温かな一枚です。
湯川潮音
小学校時代より東京少年少女合唱隊に在籍、多くの海外公演などを経験。2001年ポップフィールドではじめて披露された歌声が 多くの話題を呼ぶ。翌年のアイルランド短期留学から帰国後、自作の曲も発表し本格的な音楽活動をスタート。以降、美しいことばの響きを大切にした歌詞、クラシックやトラディショナルを起点に置いた独自の世界観で音楽を紡ぎ続けている。
http://yukawa-shione.tumblr.com/
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今日はCDのご紹介を。
トウヤマタケオさんの「飛ばない日」。
2011年の岩手県公会堂21号室でのランテルナムジカの演奏会が思い出されます。
このときにピアノを弾いていたのがトウヤマタケオさん。
トウヤマさんの歌集のような「飛ばない日」。
そう、今回、トウヤマさんはうたっているのです。
cartaで聴かない日はないくらいの「飛ばない日」。
遠くを見るともなしに見つめたり
猫の毛づくろいをながめていたり
朝、空気は冷たいけど部屋の窓を開けたり
二度寝をむさぼったり
窓をつたう雨粒を追ったり
タンスの中の衣替えをしたり
スケジュールを確認したり
笑ったり
泣いたり
怒ったり
哀しんだり
喜んだり
2013年、毎日が続くことに勇気を持って立っていられるような
わたしはこの毎日を大事にしたい、そんな気持ちになるのです。
この「飛ばない日」は、トウヤマさんが大阪から広島へ引っ越す際
荷物を運び出し、がらんどうになった今まで住んでいた部屋でひとりで録音したのだそうです。
その空気が図らずもわたしたちのところまで届いているのでしょうか。
真面目に腕を組んで聴き入ったり、ニヤリ(またはぷっ)としたくなるようなところも好きだなあ。
トウヤマさんのバランス感覚、ぜひ体験を。
CDの入荷のお知らせです。
7/19発売のmama!milkの新譜「Duologue」が入荷しております。
「アコーディオンとコントラバスのための21のデュオローグ。
赤い蛇腹と黒い弓が奏でる艶やかな物語。
幾多の街、様々な人々が集う場で演奏を重ねてきたmama!milk。
その15年にわたる旅のなかで綴られてきた音楽より。
珠玉の21曲を2つの楽器による演奏でおとどけします。」
足したり引いたりのない、シンプルに生駒さんのアコーディオンと清水さんのコントラバス。
お二人だけの演奏によるものです。
まさにライブで感じた空気や色や匂いや揺らぎが驚くほどよみがえって来て
音楽の中で呼吸をしている自分に気づきました。
聴く度にますますお二人の綴る世界にひきこまれ、目を閉じて溜息をつき
聴く度に私はまだまだ何もこのお二人のことを知らない、とも思います。
こちらのCDは、Deluxe editionとSimple editionの二種類のご用意がございます。
美しいリボンで封がされてあるDeluxe editionは限定製造です。
2/6発売のヘニング・シュミートさんの新譜がflauより入荷しております。
雪の降る日にcartaにも到着しました。
昨年の今頃、寒い2月、岩手県公会堂21号室でのヘニングさんの演奏会には
たくさんのお客さまに集まっていただきました。
とてもいい演奏会でした。
東北へ行きたかった、というヘニングさんの気持ちがとても嬉しかったのを
覚えています。
ヘニングさんはそのときの東北の雪の存在感に感動し、そしてそのことが
ご自身が幼い時に住んでいたエルツ山脈の雪を思い出すことにつながり
この作品のインスピレーションとなったとか。
今回は1stのようなエレクトロニクスと音響処理を取り入れていて
それがとても塩梅がよくて心地いいのですよね。
雪が運んでくる雪のことば、雪の感情などが表れては消え、表れては消え。
「schee」(雪)というタイトルそのものだなと感じました。
ぜひ雪の季節に聴いていただきたいです。
北国に住んでいると、降り続く雪には少し落ち込んでしまう時もあるのは確か。
でもやっぱり自然の前には抗ってもどうしようもないな、と
気持ちが鎮まっていきます。
この一枚で、雪が降るのを眺めるの気持ちに変化が起きそうな気がしました。
ということはやはり、ヘニングさんの自然を見つめるまっすぐな気持ちや
自然に接して思うこと感じたこと、そして愛が詰まっているのかなあと思います。
cartaにてお茶しながら、という場面でも素晴らしくフィットします!
cartaでヘニングさんの新しいCDをお買い上げの方には
flauより小さな小さなプレゼントがありますよ。
ちなみに、この「schee」のCDのアートワーク、レイアウトは青木隼人さんが
担当しています。
ちょうどcartaでの「音と綴る」で盛岡にいらしてる青木さんと
cartaで雪を眺めながらヘニングさんのこの新しいCDを聴くことができました。
なんて幸せなタイミング。
「Schnee」 Henning Schmiedt
以下、flau HPより
昨年全国11都市で開催されたHenning Schmiedt Japan Tourにて、ツアー中にミックスされ、限定販売されたEP『Schnee(=雪の意)』。その世界観を広げた同名のアルバムが完成しました。
東北地方を初めて訪れた際に見た雪の存在感に感動し、9歳まで過ごしたドイツ・エルツ山脈の、雪に閉ざされた冬を思い出したというヘニング・シュミート。どこまでも続く白い世界、雪の日の淡い音の響きを繊細なピアノのタッチと透明感溢れるメロディーで表現し、『Klavierraum』以来となる多彩なエレクトロニクスと音響処理を大胆に取り入れながら、幼い頃に雪を目の前にした時の高揚感と特別な空気感を伝えてくれます。
忘れかけていた雪の匂い、乱反射する光のきらめき。様々な思い出や感情の揺れを幼い頃の自分と現在を交差させながら丁寧に描きだしたピアノ作品です。
新年になってから、新しいCDが4枚入荷しております。
その中の一枚
「Quique Sinesi Live in sense of quiet guest Carlos Aguirre」
(キケ・シネシ ライブインセンスオブクワイエット ゲスト:カルロス・アギーレ)
は、2/6発売に先駆けて、cartaでも先行発売をさせていただいております。
アルゼンチンを代表するギター奏者のキケ・シネシ。
フォルクローレ、ジャズ、タンゴ、クラシカル、さまざまな音楽を独自の技法で
演奏をされています。
このCDは2012年5月、東京草月ホールでの静かな音楽祭<sense of quiet>の模様を収録。
ゲストに、これまたアルゼンチンを代表するピアニストのカルロス・アギーレを
迎えての共演です。
ギターの音もピアノの音も、美しく静かに熱く、音楽が進むにつれ
そのホールに漂っていたであろう空気や、二人がタイミングを
見計らう瞬間まで伝わってきそうなほどです。
「あ、そっか、これはライブ音源なんだった、え?ライブだよね?」と
何度もはっとして目を閉じるのでした。
雪のたくさん降った日の夕方、店内でこのCDをかけていたら
帰り際にお客さまから静かな口調で「この音楽、いいですね」と声をかけられました。
お客さまは少し驚いていて、そして沁みているのが伝わってきました。
とても嬉しかったです。
さて!
先日からメニューに加わったホットチョコレートもご好評いただいております。
カオカの有機チョコレートにオレンジとハーブのリキュールを少し。
あたたかいお飲み物とともにひと息なさってくださいませ。
2/8・2/9の「音と綴る」nightの2days、2/9土曜日の会は定員となりました。
2/8金曜日の会もひとつ、またひとつ、とお申し込みが入ってきています。
ご興味のある方はお早めのご予約をおすすめいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
それからそれから
てくりの最新号16号「パンとごはん」も入荷しております。
ご近所「やさい料理とお茶・小森」さんもどどーんと。
以上、とりとめがなかったですがいろいろお知らせでした。
明日、明後日は定休日となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。
またまたcartaに新しくCDが届いています。
NRTの新たなシリーズ「quiet border」のCD。
藤本一馬さんの新作「Dialogues」。
昨年の12/5にリリースされておりますこのCD。
ギターの美しい作品集です。
音が流れた瞬間、まるで自分の居る場所に高い空がすーっと出現して
気持ちのよい風が吹いた気がして、それだけでじーんとしてしまいました。
聴いていてイメージが浮かんでくることはとても楽しいし、音楽の持つ
すばらしさだなあという気がします。
現代アルゼンチン音楽の最高峰アーティスト、カルロス・アギーレ(pf, vo)。
ブラジル・ミナスより、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート(vo)。
バンドネオン奏者の北村聡など、最高の音楽家たちを迎えています。
国も年も違うのでしょうが、自由な心の通わせ方が音に表れているように思います。
共通の「なにか」があるからできるのだと感じます。
今までこの音楽家たちの音楽を聴いたことがなかったとしても
このCDをきっかけに、いろんな音楽の道が繋がっていきそうです。
(cartaは藤本一馬さんのソロ作品からオレンジペコーを知るのでした)
山口洋佑さんのイラストによるアートワークも素敵です。
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この後、このquiet borderシリーズの第三段である
「Quique Sinesi Live in sense of quiet guest Carlos Aguirre」
(キケ・シネシ ライブインセンスオブクワイエット ゲスト:カルロス・アギーレ)
も届きます!(2/6発売予定)
cartaでも先行発売できそうなのでしばしお待ちを。
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そしてもう一枚、NRTより
ヘナート・モタ&パトリシア・ロバート「ドイス・エン・ペソア」
こちらは2004年に発売になっている二枚組のCD。
ポルトガルのフェルナンド・ペソアという詩人の作品に二人がシンプルで
美しいメロディーをつけたものです。
一枚は明るい緑色のCDのとおり、軽やかな気分で過ごしたくなるようなもの。
もう一枚は深い紅のCDで、しっとりと静かに美しさを味わいたくなるようなもの。
このお二人のうたごえは空気清浄器よりも役立つのではないかと思ってしまうくらい
空間やこころをきれいにしてくれる気がしてなりません。
これは時代を問わず、ずっと聴き続けられる一枚(あ、二枚ですね)。
ちなみに、キケ・シネシさんカルロス・アギーレさん、そして
ヘナート&パトリシアご夫妻、全て山形にて、山形ブラジル音楽普及協会主催での
ライブを聴いています。
どれも心に残るライブでした。サイン入りのCDは宝物。
ですのでご紹介できること、とても嬉しいのです。
音楽のいただきもの。いろんなひとにありがとうございます、とお伝えしたいです。
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ついしん
先日の津田貴司さん、そして今回ご紹介した2作品。
どれもcarta店内でよく流れています。
自分と対話しつつ、そしてお茶や時間をおいしくしてくれそうな音楽でもあります。
cartaが店でご紹介するには重要なポイントです。
喫茶店を始めてから、音楽を聴くこと、音楽の流れている空間に身を置くこと
演奏会などにでかけることがさらに好きになりました。
音楽と自分の呼吸が融け合って心が震えたり
実際に生で音楽を聴いているとき、演奏するひとの気持ちがびびび、と
伝わってきたりすると
たいていのことはOK、という気持ちになってきます。
cartaに新しいCDが届いています。
津田貴司さんの新作「雑木林と流星群」。
(リンク先は津田さんご自身での解説が読めますのでぜひ)
あちらこちらでのフィールドレコーディングを基に
ギターをはじめとする様々な楽器の音。
個人的には、白衣を着た朴訥な研究者のような津田さんが、ひとつずつ観察して
できた証を、みなさんでどうぞ、と置いていってくれたような印象です。
アートワークはdrop around。
津田さんの待望の新作、今の盛岡の季節に本当にフィットしていて
cartaでも一日の中で必ずどこかで流れています。
寒い時期の星空、澄んだ空気、枯れ葉、ストーブのやかんからの湯気でくもる窓ガラス。
小さい頃に雑木林をひとりで歩いた時の気持ち。
自分にとって大事な断片が次々と目の前に現れるような気がするのです。
盛岡ではラジオゾンデ(津田貴司・青木隼人のデュオ)として2011年に演奏してくださっています。
そのときに「みみをすます」というワークショップも開催しました。
昨年のモリブロ、cartaの街かど企画「音楽家の本棚」で津田さんのセレクトの
本を手にされた方はたくさんいらっしゃると思います。
年末のcartaのcarta展ではインクの滲みのポストカードで参加してくださいました。
さあ、コーヒーでも淹れてみようかな。
10/1から、お隣のCygアートギャラリーでは待ちに待った展示が始まります。
佐佐木實 書書葉葉
cartaでもこの展示の期間は「喫茶珈cake」と名付けたケーキをご用意して
お待ちしております。(きっさこけーき、とよみます)
ドリップした濃いコーヒーをたっぷり使ったチョコレートのケーキです。
抹茶クリームを添えてお出しします。
佐佐木さんの作品から、バランスをプラスマイナスしてみて感じてみようと思いました。
珈琲と抹茶、チョコレートと珈琲、ケーキだけど小麦粉は外してみるとか
甘くしてみるとか重くしてみるとか。
いろんな要素があること、そして喫茶去という言葉も。
展示をご覧になった後、ひといきいかがですか?
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また、明日10/1はコーヒーの日なのだそうです。
cartaでもロングセラー、世界のコーヒーソングを集めた「coffee&music」の第二弾となるCD
「 Coffee&Music Drip for Smile 」が発売になります。
こちらはなんと、うたは畠山美由紀さん、ギターは小池龍平さんによる第二弾。
もちろん企画・選曲は鎌倉のcafé vivement dimancheのマスター、堀内隆志さんに
よるものです。
明日からcartaでもご用意ありますので気になる方はぜひ。
ほかにもCDは阿部海太郎さん新譜
「Cinemashka, chika-chika cinemashka / シネマシュカ、ちかちかシネマシュカ」。
ヘニング・シュミート「Spazieren」が再入荷。こちらもcartaでは人気です。
そして先日ぜひ、とお伝えしたジョセフィン・フォスター。
急きょ新譜が発売になりました。「Blood Rushing」も。
お盆を過ぎてもこう暑い日が続くとは。
そうだ、この暑さの中で、毎日聴いている音楽があるのでご紹介を。
(夏が終わる前に!)
ジョセフィン・フォスター&ザ・ヴィクトール・エレーロ・バンド
Josephine Foster & The Victor Herrero Band
の二枚組のアルバム。
2010年にリリースした『Anda Jaleo(アンダ・ハレオ)』と今年の新作『Perlas(ペルラス)』。
スペインの古い民謡集から曲を選び、アメリカ出身でクラッシック音楽やオペラも
学んでいるジョセフィン・フォスターが伸びやかにうたっています。
店では「ペルラス」の方が登場回数が多いのですが
海の風の中に、土のにおい、ハーブのにおい、山の風。
陽が差す場所のすぐそばのひんやりした日陰。
踊る音、人の声や息づかい。
熱いミントティーを飲みながら遠くを眺めたいような、遠くのどこかにいるような。
ジョセフィン・フォスターがインタビューでこのように答えています。
(聞き手はwindbellの富田氏)
Q:あなたが曲を書いたり、ご自分の作品を作る上でフォーク、トラディショナル
ミュージックに見出したこと、学んだことは何でしょう?
私がフォーク・ミュージックから獲たものとしてあげられるのは
使い古されたものにひそむ深いグルーブ。それはとても人間的なもので
多くの表現形態、時代にぴったり合うものだと思います。
遠くから聞こえてくる周波のようなものを受信すること。
それは私にとってすばらしいお手本をもつようなものなのです。
現世の同世代とだけ交わすものよりももっとマジカルな会話のようなものなんです。
音楽や踊りなどについて、ここ最近思っていたことが書かれてありました。
日本に住む自分も惹かれるのも自然なことなのだなあと思います。
このインタビューはCDのパッケージの中に折り込まれております。
インタビューもとてもいいなと感じました。
回を重ねるごとにこのアルバムの良さがじわじわとやってきた夏の終わり。
(遅いですね、スミマセン!)
でも本当に少しずつ、確実に、素晴らしさが耳や身体や心に沁みてきたのです。
どうやってお伝えすればよいのかとご紹介が遅くなってしまいましたが、ぜひ。
cartaでお取扱をしております。
願わくば、夏のうちに一度でも。